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手帳が私のもう一つの脳みそになった日

「あれ? 今何を考えていたのだっけ?」

仕事中、ふと思い立ち作業場へ向かい、思いついたアイデアを形にしようとした。

だが思い出せない。

デスクから、作業場までわずか2~3分もかからない距離の間にである。

昔から私は忘れっぽいのだが、特に突発的に思いついたアイデアなんかはあっという間に忘れてしまう。3歩で忘れる鶏頭である。

どうやら短期の記憶領域が壊滅的なようで、思いつきなんかすぐに消えてしまうのだ。何故なのだろうか? どうしたら浮かんだアイデアを保持できるのだろうか?

 

職場のバリバリ仕事をこなす人に相談をすると大概決まった解答が帰ってくる。思い立ったらすぐにメモをとれば良いのだ、簡単なことだよ。と言われるのだ。ちがうのだ、そんな解答はもとめていないのだ、それが出来れば苦労はしない。もう何年それを実地していると思っているのだろうか、思い立った直後に、メモとペンを取り出した瞬間すでに忘れているのだから。

 

こんな場合もある。緊急の用事を思い出し「あ! あれ急いでやらなきゃ!」と座席に戻った時点でそもそも何をしようとしていたか忘れている。隣の席の先輩に「自分何を使用としていたんでしたっけ……」と聞くも呆れた表情で苦笑いしながら「そんな事解るわけないだろう……」と言われるだけである。その通りなので、こちらは何も言うことができない、ウンウンうなりながら何をしようとしていたか思い出すしか無いのである。たまたま思い出せればよいが、そのまま記憶の海に消えて言ってしまうことがほとんどだ、一度消えてしまえば蘇ることはない。

こんなことが日常茶飯事なのだ、これは不味い。

いつか仕事で大きなミスをしかねないし、周りから頭のヤバイ人と思われかねない、会社での立場もやばく……それは別にどうでもいいかもしれないな、とにかく、ヤバイ人と思われるのは問題だ、一体どうすればいいのだろうか?

 そう悩んでいる自分にアドバイスをしてくれた人がいた、見ず知らずのネットの住人だ。

藁をもすがる気持ちで、ネットサーフィンをしている時に一つの方法がめについたのだ。

それはこんな内容だった『メモを取るのではなく、一日に何度かに分けて日記をつけると良い』と。ネットの謎の人物の言葉を真に受けるなんて今思えばなんて愚かなことをしたのだろうかと思うが、なぜかその時は不思議な説得力があった。この時、この言葉を信じ行動に移さなければ今の自分はいなかっただろう、そう考えると間違いの無い選択であったとそう確信できる。

それからだ、私は1日に3回日記をつけることにした。午前、午後の仕事終わりにその日行った仕事の概要、感想、アイデアを記録する。1日の終わりには仕事以外のことを決まりなく書いていく、合わせてB5サイズに1ページほどの日記を毎日手帳につけはじめたのだ。

初めはこんなものが何の役に立つのかわからなかった。そもそも私は書くことが苦手なのだ。B5サイズのノートを埋めるなんて苦行でしか無い、しかも手帳なんてまともに使ったこともないのだ。毎年買ったは良いがスケジュール管理にすら使わず放置してしまうのが常だ。

 どうせ、今回も書かなくなるのだろうな……そう思いながらも1週間書き続けた。まだ突然の物忘れはなくならない。2週目まだ効果は出ていない、一体何時効果が出るのだろうか、だが待てよ? 効果が出ていない日記を何故自分は2週間も続けてられるのだろうか? 

今までならもう飽きてしまっていたはずだ。しかもB5サイズの量を毎日書くのが苦痛ではないのだ、むしろもっと量がアッてもいいぐらいだ、もしかしてコレが日記をつけ続けた効果なのだろうか。

4週目、どういうことだろうか、まだ日記書きは続いている。それだけではない、よくよく考えてみると、最近「あれ? 何しようとしていたのだっけ?」と言うことが少なくなってきていないだろうか? 手帳も日記だけでなく、きちんとスケジュール管理までできているではないか。コレが日記の効果なのだろうか。毎日決まった時間に日記へ自分の頭の中を整理することで、まるで記憶領域が広がり、作業能力が上がったかの用に感じている、いや実際に上がっているのだ。まるでもう一つ脳みそが増えたかのように。

日記をつけ始めて1ヶ月、わずか1ヶ月で自分はこの数年間を凌ぐ成長をしているのだ。

もうこの手帳を手放すことはできない。この日から、手帳は自分に取ってのもう一つの脳みそになったのだから。

手帳に日記を書き始めてからまだ2ヶ月しか立っていない。しかし、もう私は1ヶ月前の自分を凌ぐ成長をしていると感じる。モヤモヤとしていた頭はスッキリとし、今までは答えるのに戸惑っていたような、予想していなかった質問にもするっと答えが出てくるのだ。

この速度は今まで経験したことの無い速度である。

それはそうだ、なんせ脳みそが2つあるのだから。この2つの脳みそで私は更に経験してこなかった成長を続けていくのだろう。1年後どのようになっているか楽しみで仕方ない。

 

たまにはこんな文章も良いもんじゃないでしょうか。文章力が壊滅してた初期に比べと書けるようになったもんだなぁと。